消費者志向自主宣言・フォローアップ
followup
「消費者志向自主宣言」に基づき、2018年1月から2021年5月までの当社の取り組み・結果についてまとめました。
令和3年6月1日
東光株式会社 代表取締役 佐藤允男
理念
品質は、お客様が決めるもの。品質は、造る私が責任者。
私たちは各個人が責任者となりお客様の満足のいくものづくりを目指します。
取組方針
ア.経営トップのコミットメント
品質方針
『品質は、お客様が決めるもの。品質は、造る私が責任者。』
私達は各個人が責任者となりお客様の満足のいくものづくりを目指します。
私達は、品質方針の理念設定当初より掲載すると共に、社内イントラネットも活用し、社員一同意識共有しています。
イ.コーポレートガバナンスの確保
当社で受付したお客様の相談や、お得意先様を通して受付したお客様の相談を集約し、関係部門が予防処置を検討して、全社員に徹底していきます。
はじめに
東光株式会社の事業の衣料から医療へのシフトは、3人のリンパ浮腫の患者の方々を当社にお招きすることがあり、その方々が怒りの涙を流されたのがはじまりです。
「全ては製品を使われる患者の皆様や全てのお客様のために」。当社の取り組みの実績をここに挙げると共に、自主宣言としています。
品質への取り組み
毎月開催される当社代表が委員長を務める品質管理委員会(社内標準化と品質管理、製造販売後安全管理に関する事項を審議、検討し、品質保証体制を整備、充実するための委員会)にて、お取引先様からの品質に関する情報を集約・共有化し、製品、工程改良にも活かしています。お客様からの依頼については、分析報告書を作成し担当各部署よりお客様へフィードバックしています。
予防処置については、ISO13485の予防処置管理規定で運用し各種再発防止策を講じ適切に管理することにより、不適合品の発生を未然に防止し、製品の品質を向上させ、顧客の信頼を保持しています。
ウ.従業員の意識の醸成
小集団活動を通じて、全社員上げての提案活動をより活性化していきます。
当社では提案活動を業務の一環と捉え、就業中に毎月各サークル単位で提案活動の時間を設けています。全20サークルが毎月提案を提出し、2019年は515件、2020年は448件の提案が採用されました。毎月1回の全体朝礼では提出提案に対し報奨を行い、年度末には最優秀賞、ベストサポート賞、努力賞等の授賞式を行い、毎年1回から2回、提案発表大会を開催し、各サークルが持ち回りで事例発表を行うなど提案活動の活性化を促しています。
提案発表大会の内容は社内イントラネット上の動画(T-Tube)にて閲覧可能です。
エ.情報提供の充実と双方向の情報交換
製品の使用にあたって、正しい使用法で安全意識を持っていただくために、学会に積極的に参加し、医療従事者の情報を集め、ホームページで正しい情報を提供していきます。
リンパ浮腫治療学会、リンパ浮腫学会、静脈学会、国際リンパ学会、講演会等に参加し国内外の情報を収集しています。各専門分野の講師をお招きし社員教育活動も積極的に行っています。
講演内容は社内イントラネット上の動画(T-Tube)にて閲覧可能です。
また製品の使用方法や効能などの情報を提供については、 自社品の支援サイト(https://medicks.jp/howto) に掲載しています。
人材育成への取り組み
とくしま経営塾平成長久館事業は、「人財」育成に取り組む企業を支援する目的で、優良団体を表彰しており、東光は、継続して「ISO内部監査員養成講座」や「改善能力向上研修」他幅広い分野の講座を受講し、生産性や顧客満足の向上等に取り組んできたこと、更に「平成27年度徳島県科学技術大賞創意工夫部門」や「第22回靴下求評展経済産業省製造産業局長賞」の受賞が評価され、「優秀企業賞」を受賞しました。平成23年度の優良団体表彰に続き2度目の受賞となります。
その他、社員教育においては、社内資格認定制度以外に繊維製品の品質・性能の向上と、消費者の皆様の利益の保護と信頼関係の確保に務めることを目的として、繊維製品品質管理士(TES)、靴下ソムリエ、婦人子供服製造技能士といった繊維製品に関する専門の資格取得を奨励しています。
オ.消費者・社会の要望を踏まえた改善
お客様の要望を聴き、それを技術的に支援するように推進していきます。
1)防災グッズの製品化
第23回四国産業技術大賞の表彰式が2019年2月28日に「かがわ国際会議場」で執り行われ、当社は「着脱が容易で快適な防災用『血栓対策弾性ソックス』の開発」にて「技術功績賞 奨励賞」をいただきました。
応募の背景には、日本での多発化する台風や地震などの自然災害の備えとしての靴下を広く知ってもらいたいとの思いがありました。過去の災害では、長期に渡る避難所生活から、二次災害として多くの循環器疾患の発症が増加したことが報告されており、被災者の健康や命を守るための対策が課題となっています。
そこで、発災後に生じる被害を可能な限り減らす減災・防災の視点から、一般医療機器としてエコノミークラス症候群を予防し、高齢者や握力の弱い方が自力で着脱できる「血栓対策弾性ソックス」を開発した経緯を交えてその必要性を応募申請に綴った結果、高齢化社会を迎えている今、広く普及することを期待されているという理由から、奨励賞の受賞に至り、2017年9月、防災安全協会より、履くだけで血栓発生を軽減できるエコノミークラス症候群対策アイテム「防災用弾性ストッキングE-18」が、災害時に有効に活用でき、安全安心と認められる防災製品等推奨品として、認定されました。
防災センターでの展示、防災関連の催しものへのブース出展を行い、エコノミークラス症候群と発災避難時における「防災用弾性ストッキングE-18」の必要性について情報を発信、啓蒙活動を行うことにより社会貢献を継続し続けています。
2)ジャパンブルーを製品づくりに
東京オリンピックで注目のジャパンブルーを製品づくりに反映し、藍染のレギンスとゲイターを開発しました。2017年9月、 第56回徳島県発明工夫展に「藍染弾性生地製品」で出品、審査の結果、第1席にあたる県知事賞に選ばれました。
開発した製品は地元徳島の伝統的な阿波藍を使った藍染で、スポーツゲイターやストッキングを手染めしています。世界に誇るジャパンブルーと、健康をサポートする着圧技術の出会いが世界にひとつだけのレッグウェアを生み出しました。
3)環境への取り組み(省エネルギー化)
東光(株)本社工場は、2017年2月に高松サンポート合同庁舎で開催されました「平成28年度省エネルギー月間四国地区表彰」において、「電力活用優良工場」として、「四国地方電力活用協議会会長表彰」を受けました。
当社の受賞は、省エネルギーへの取り組み、またエネルギー量を管理し、効率化を進めるなど、会社全体で取り組んできたことが、評価されました。
4)地域貢献活動(蜂須賀桜植樹)
江戸時代には徳島城の中に植えられていた蜂須賀桜が受け継がれ、徳島マラソンのコースに彩りを添えるプロジェクトが開始されました。
2017年3月、「恵みの宝庫“吉野川”創造プロジェクト」の一環として、徳島マラソンのコースでもある吉野川堤防を桜並木や四季折々の花で彩るという壮大な計画に東光も参加し、蜂須賀桜の管理を行っています。