東光の取り組み torikumi

2001年に品質に関する国際規格「ISO9001」の認証を取得し、2005年には医療機器製造業の登録、2007年には医療機器製造販売業の許可も取得し、医療分野で使用されている一般医療機器の弾性ストッキングの製造販売を行っております。
そして、2020年「ISO9001」の認証を返上し、2021年、新たに医療機器の品質マネジメントシステムである「ISO13485」の認証を取得しました。

一般医療機器の弾性ストッキングとは、「四肢の静脈血、リンパ液のうっ滞を軽減又は予防する等、静脈還流の促進を目的に使用される医療用の弾性ストッキング等(腕用の弾性スリーブも含む。)である。末梢から中に向かい漸減的に圧迫を加える機能を有する。」と定義化されており、主にリンパ浮腫、下肢静脈瘤、深部静脈血栓症予防に使用されております。
弊社では、各医療分野で精通したドクター、医療従事者とも連携し、患者様のQOL向上を目的に製品設計・改良を行っております。
海外製の弾性ストッキングは、非常に高価であり患者様の経済的負担も大きく、オーダーメイドアイテムの納期も長いので、弊社では可能な限り価格は抑え、納期短縮できるよう取り組んでいます。
近年では、災害時に車中や避難所等で発生しているエコノミークラス症候群・深部静脈血栓症予防の弾性ストッキングも展開、一般社団法人・防災安全協会から防災製品等推奨品に推奨されており注目されております。
これらの一般医療機器弾性ストッキングの仕様をベースに一般品としても、ファッション性があり日常的に使用できるウエルネスケア商品にも注力しています。

一般医療機器弾性ストッキング

メディカルサポート

防災用弾性ストッキングE-18

一般用

RE:DAY

藍染ゲイター

商品化への道のり メディカルサポート®

1980年、新しい商品の模索をはじめていた東光にドイツ製の多段階着圧編機であるメルツ機の導入が始まりました。
このとき商品見本の中にガセットトウ・オープントウなど今まで見たこのない弾性ストッキングがあり、東光がヨーロッパの医療品に出会った初めの一歩でした。
ガセットトウ・オープントウが医療現場での治療の利便のためであることを知り、東光の進むべき道を直感したので、知識の習得を始めました。
そうこうしているうちに今も大きな得意先である会社から下肢静脈瘤関連の商品開発の申し込みを受けおよそ6年の歳月をかけ、試行錯誤の末に商品化にこぎつけました。段階着圧ストッキングの技術の習得が進み、いろいろな商品を開発する中で、徳島大学医学部の教授であった加藤逸夫先生をご紹介戴き、リンパ浮腫の商品を開発する運びとなりました。また、リンパ浮腫の患者の皆さんと直接お話をする機会を得て、医療従事をはじめとしたいわゆる医療の専門家が、この病気への知識を持ち合わせていない実情を泣いて訴えた姿を見て、東光のやるべきことは、商品開発はもとより、リンパ浮腫という病気の啓蒙 にあると考えました。
以来、国内外のリンパ学会への出席やドイツ・アメリカにある専門病院のドクターを訪ね、世界を見ることに努めました。
患者様への想いを形に商品開発は病院と提携し、実際に患者の皆さんにサンプルを着用してもらい、テストを繰り返し、データを積み重ねてゆきました。
商品開発中に徳島在住のフランスの方に出会い、フランスのリンパ浮腫の製品サンプルを買えないかと相談したところ、たまたま、その方のお母様がリンパ浮腫を患っており、フランスのかかりつけの病院からリンパ浮腫商品を買い求めて戴いたエピソードもあり、フランスの医療保険制度も勉強することが出来ました。
しかし 、リンパ浮腫商品は、日本国内での販売は、利益が見込めないという理由で、代理店が確保できず、販売に至ることができませんでした。
“患者の皆さんのためにこの事業をどうしても進めたい、しかも患者の皆さんのために出来るだけ安く”という佐藤社長の強い意志を実現するために、 東光が販売会社、株式会社メディックスを立ち上げ、全国の病院から受注、事業展開を図り現在に至っております。この商品は医療機器に属するため、医療機器製造販売業の許可を取得し、医師による診断の指示を受け、初めて提供できる商品であり、非常に難易度の高い、品質設計を施しております。
リンパ浮腫との出会いから今日まで、商品開発や販路の確保に至るまで多数の試行錯誤を繰り返しましたが、東光の各事業の中でも、社会的責任を果たすために使用してくださる患者様に寄り添った事業となっています。
経済的価値と社会的価値を同時実現する共通価値を創出する、これからの東光発展の道しるべともいえる根幹事業になることを確信しております。

プロジェクト藍

きっかけ

東光株式会社は従業員個人のアイデアや個性を尊重し、担当業務だけにとどまらず、小集団活動や福利厚生活動など、チームワークで取り組むことが根付いています。
2016年に発足した「プロジェクト藍」テーマは藍を使った新製品へのチャレンジとなり、地元のクラブチームとのコラボ商品、藍染商品等も展開し、地場産業の活性化にも貢献できるように応援しております。

靴下求評展で受賞

第22回靴下求評展 経済産業省製造産業局長賞受賞!
2016年10月12日優れたレッグウェアを選出する「靴下求評展」が開催され、「プロジェクト藍」から生まれた製品が(経済産業省製造産業局長賞)を受賞しました。