むくみと弾性ストッキングの必要性 edema
むくみについて
リンパ浮腫
リンパ浮腫は、婦人科系がんや乳がんなどの手術でリンパ管・リンパ節を切断したり、 先天的にリンパ管・リンパ節の発育が悪かったりという理由により、手や足にリンパ液が溜まったむくみです。 リンパ液は非常にタンパク質が多く、長期間手足にリンパ液が溜まることにより、 非常に硬い皮膚に変化することがあり発症早期に治療する必要があります。
静脈性浮腫
静脈は手足の血液を心臓に戻す血管であり、静脈に異常が生じるとむくみがみられます。 その異常は大きく分けて血液が逆流する静脈瘤と静脈が閉塞する深部静脈血栓症の二つがあります。
下肢静脈瘤:
静脈には血液の逆流を減らして心臓に運ぶために 「逆流防止弁」がついています。この弁が妊娠や立ち仕事などの原因で壊れることにより、 静脈内に逆流した血液が貯留してこぶ状になった症状が静脈瘤と呼ばれます。 当然血液が下肢に溜まるため重力に従ってむくみがみられます。
深部静脈血栓症:
静脈が手術や外傷又は原因不明で血栓により 閉塞した症状が深部静脈血栓症と呼ばれます。当然流れるべき静脈内の血液が流れなくなるため、 閉塞した部分から末梢の手足はむくむことになります。
その他のむくみ
上記にあげたリンパ管や静脈の病気以外にもむくむことはよくあります。
特に高齢者や脳梗塞で歩行困難な患者さんでは、 足を下げて座る時間が多く歩行する時間が少なくなるだけでむくみがみられやすくなります。
地球上には重力があるため、体の中の水分も重力に従って 体の下の方すなわち足にむくみがみられやすくなっています。 とくに筋肉を使わないで座る時間が多くなると、 筋肉運動で静脈内の血液を運搬する「筋肉ポンプ」という働きが弱くなるため、 夕方になるほどむくみが強く、朝には改善しているという状態が見られやすくなっています。
特に高齢者や脳梗塞で歩行困難な患者さんでは、 足を下げて座る時間が多く歩行する時間が少なくなるだけでむくみがみられやすくなります。
地球上には重力があるため、体の中の水分も重力に従って 体の下の方すなわち足にむくみがみられやすくなっています。 とくに筋肉を使わないで座る時間が多くなると、 筋肉運動で静脈内の血液を運搬する「筋肉ポンプ」という働きが弱くなるため、 夕方になるほどむくみが強く、朝には改善しているという状態が見られやすくなっています。
以上にあげたような手足を中心にした局所性のむくみは、 「薬を服用しても改善しなかった」という方が多くみられます。 ではどのように対処すればよいか?
局所性のむくみを改善させるためには、血管の中から水分が漏れ出さないようにすることが必要であり、 そのために使用するのが「弾性ストッキング」です。
むくみの状態にあった「弾性ストッキング」を選んで履くことにより、 むくみの改善がみられるはずです。「弾性ストッキング」を適切に選んで使用するためには、 製品について詳しく知っておくことが必要です。
むくみに悩む皆様に適切な知識を持って頂くために、このHPの情報をご覧ください。
ストッキングの必要性
弾性ストッキングとは
弾性ストッキングとは、普通のストッキングとは違い、 足を圧迫するための特殊な編み方でつくられた医療用ストッキングです。
下肢静脈の血液還流を促進する働きがあり、静脈瘤やリンパ浮腫の治療の際などに使用されています。
下肢静脈の血液還流を促進する働きがあり、静脈瘤やリンパ浮腫の治療の際などに使用されています。
このような人に弾性ストッキングはお勧めします
「むくみ」で困る方はたくさんいらっしゃいます。ただ一言で「むくみ」と言っても、いろいろな原因があります。膝から下に「むくみ」が強い方は、内科や血管外科などの病院で一度全身的な病気がないかどうか確認してもらってください。
全身的な病気があれば、まずその病気の治療を受けてください。
心臓や腎臓などの病気がない方は、弾性ストッキングの着用をお勧めします。
とくに、がんの手術などでリンパ液の流れが悪くなってむくんだリンパ浮腫という病気は、圧迫が必ず必要です。
静脈の病気(静脈瘤や静脈血栓症など)でも弾性ストッキングでの圧迫が有効ですが、静脈瘤は手術治療が基本ですので、重症な静脈瘤なのに弾性ストッキングだけで様子を見ることは避けた方が良いでしょう。
全身的な病気があれば、まずその病気の治療を受けてください。
心臓や腎臓などの病気がない方は、弾性ストッキングの着用をお勧めします。
とくに、がんの手術などでリンパ液の流れが悪くなってむくんだリンパ浮腫という病気は、圧迫が必ず必要です。
静脈の病気(静脈瘤や静脈血栓症など)でも弾性ストッキングでの圧迫が有効ですが、静脈瘤は手術治療が基本ですので、重症な静脈瘤なのに弾性ストッキングだけで様子を見ることは避けた方が良いでしょう。
弾性ストッキングアイテム選定のアドバイス
弾性ストッキングには、ハイソックスや脚の付け根までのロングストッキング、パンティーストッキングなどのタイプがあります。脚の全体を確認して、どの部分に「むくみ」が強く、どこを改善させたいかによって、どのタイプの弾性ストッキングを使用するかを決定します。膝から下だけの場合は、ハイソックスを使用しますが、膝関節付近で食い込まないように着用してください。太ももまでむくんでいれば、ロングタイプやパンストタイプを使用しますが、ロングタイプは脚の付け根が食い込みやすいため、もし食い込むようならパンストタイプを使用してください。サイズもSSから4Lまでありますが、足首の太さが基準です。初めて履く方は大きめのサイズから始めて見てください。
なぜストッキングを履く必要があるのか
「むくみ」は、何らかの原因で血管の中から皮下組織に過剰な水分が漏れ出した状態です。また一旦漏れだした水分は、重力によって脚の先まで移動してしまいます。
弾性ストッキングは、皮膚の表面から脚を圧迫することで、血管も圧迫することになるため、水分の漏れ出しを減少させることができます。また弾性ストッキングは足首付近の圧迫力が強い構造になっているため、重力で下方に水分が移動することを防ぎます。またふくらはぎの筋肉を圧迫することで静脈の働きが活発になるため、弾性ストッキングを着用することはむくみの改善に重要です。
ただし、糖尿病で足の血行障害がある方や、動脈硬化で足先の血流が低下している方は、弾性ストッキングによる圧迫が悪影響することがありますので、主治医の先生にご相談ください。
弾性ストッキングは、皮膚の表面から脚を圧迫することで、血管も圧迫することになるため、水分の漏れ出しを減少させることができます。また弾性ストッキングは足首付近の圧迫力が強い構造になっているため、重力で下方に水分が移動することを防ぎます。またふくらはぎの筋肉を圧迫することで静脈の働きが活発になるため、弾性ストッキングを着用することはむくみの改善に重要です。
ただし、糖尿病で足の血行障害がある方や、動脈硬化で足先の血流が低下している方は、弾性ストッキングによる圧迫が悪影響することがありますので、主治医の先生にご相談ください。
「むくみ」の治療に弾性ストッキングによる圧迫療法は欠かせません。しかしドラッグストアなどで販売されている製品は、サイズやタイプが限定されてしまいます。また、外国の製品は、高価になります。その点メディックスの弾性ストッキングは、サイズや種類も多く安価なため、私が「むくみ」で診察した多くの患者様に着用してもらっています。むくみが強いリンパ浮腫には、オーダーメイドも対応されていますので、「むくみ」で悩んでいる方は、一度着用されてみてはいかがでしょう。
医療法人 リムズ徳島クリニック
小川佳宏