プロジェクト 藍

第22回 靴下求評展

靴下求評展

経済産業省製造産業局長賞受賞を受賞した「絞り+グラデーション」

経済産業省製造産業局長賞を受賞した
「絞り+グラデーション」
第22回靴下求評展
経済産業省製造産業局長賞受賞!

2016年10月12日優れたレッグウェアを選出する「靴下求評展」が開催され、「プロジェクト藍」から生まれた製品が(経済産業省製造産業局長賞)を受賞しました。靴下求評展は日本靴下協会が主催し、業界の活性化と日本靴下製造技術の向上を目的としたもので、今年で22回目を迎えます。

今年は80点の出展作品があり、今回受賞した賞(経済産業省製造産業局長賞)は上位2位に値し、まさに靴下界の銀メダルともいえる賞を獲得することができました。当社はこのたび初出展初受賞という快挙を収めることができました。

表彰式は「くつしたの日」とされる11月11日に東京渋谷区文化総合センターにて開催された「くつしたの日フォーラム」の中でおこなわれました。

(*くつしたの日)
日本靴下協会は11月11日を靴下が2足ならんで見える日付から「くつしたの日」と制定し”たいせつな人に靴下を贈る日にしよう”と呼び掛けている。

受賞作品の他3点も出展

受賞作品の他3点も出展

「くつしたの日フォーラム」での表彰式の様子

「くつしたの日フォーラム」での
表彰式の様子

地元新聞社にも掲載

地元新聞社にも掲載

プロジェクトの取り組み

きっかけ

東光株式会社は従業員個人のアイデアや個性を尊重し、担当業務だけにとどまらず、小集団活動や福利厚生活動など、チームワークで取り組むことが根付いています。
2016年に発足したのが「プロジェクト藍」テーマは藍を使った新製品へのチャレンジです。
世代、性別、部署、職種、職域という垣根を超えた、リーダーがいて仲間がいるという形での、業務とは別の取り組みです。

-発案者の声-
徳島で生まれ育った私にとっては、藍染めはめずらしい物ではありませんでした。子供の頃から社会の授業で学び、伝統工芸品、民芸品のなどが身の回りに存在しており、それらは年輩の人が好む物、という印象でした。
ですが、あることがきっかけで藍染めのかっこよさを発見することになったのです。それは何年か前、あるライブ会場で装飾に藍染めの布を使っているのを見た時です。薄暗いろうそくの灯りに浮かぶ壁一面の藍色の布が美しく、その日から藍染めへの見方が変わりました。藍染めを使った新しい表現方法に、キラッと光る可能性があると感じたのです。藍染めを見直したなどと言うと、非常に上から目線でお恥ずかしい限りですが、そこから少しずつ藍染めという物に興味を持って見るようになりました。

小集団活動で新製品のアイデアを出し合う事になった時、藍染めを提案し、全員一致で採用された時にはついにやる時が来た!と思ったものです。「プロジェクト藍」はこうして始まりました。

藍染め製品の製作

染色前には精練といって生地の汚れを洗う工程があります。写真は精練後に陰干している所。(後で知ったのですが、干さなくても良いそうです)

染色前には精練といって生地の汚れを洗う工程があります。写真は精練後に陰干している所。(後で知ったのですが、干さなくても良いそうです)

わくわくしながらの試作、当社製品は通常1色染めしか行わないので、染めで柄をつくるのは初体験です。絞りもほぼ初体験。完全に自己流です。

ご近所の工房をお借りして、体験&試作の日々。

ご近所の工房をお借りして、体験&試作の日々。

これがファースト藍染め!

これがファースト藍染め!

柄の検討中

柄の検討中

特殊な藍の染料「沈殿藍」というものを使ってナイロンへの染色に挑戦。
やはりナイロンへの染色は難易度が高かった・・・。
もう少し化学の進歩を待ってみようということになり延期中。

藍染めの新製品をコンクールに出すことになり、提出作品の染色は私が藍染めを好きになったきっかけである舞台装飾の布を染色された方たちにお願いしました。

4種類の染色を依頼し、打ち合わせのためスタジオにおじゃましました。

グラデーションを出すため、ゆっくり段階的に漬けているところ。手仕事って感動しますね。

洗いの後はきれいな青い色が出現。

洗いの後はきれいな青い色が出現。

素人の考えでぐいぐい絞ってしまい、ほどきにくい!ということも経験・・・。お手数おかけしました。

素人の考えでぐいぐい絞ってしまい、ほどきにくい!ということも経験・・・。
お手数おかけしました。

藍の畑にも案内していただきました。畑の管理から染色まで、本当に骨の折れる仕事です。

藍の畑にも案内していただきました。
畑の管理から染色まで、本当に骨の折れる仕事です。

東光株式会社と藍

東光株式会社がある徳島県徳島市には古くからの伝統工芸に「藍染」があります。
藍染とは、タデ科の藍を乾燥させ発酵分解させた(すくも)を原料とし、その(すくも)を水溶性に変えた液を使った染色方法のことをいいます。
染液に一度浸けたときの色を「かめのぞき」といい、染液に浸ける回数により藍の色は濃くなっていきます。

江戸時代、徳島県(当時の阿波藩)は阿波藍の栽培が盛んで、積極的な藩の政策と藍の栽培に適した土地から生まれる「藍」の質の高さから、阿波藍で生まれた藍染製品は他の地域の3倍の価値が付けられていたといわれています。

藍染から生まれる青は、藍でなければ表現できない深みと鮮やかさがあり、古くから多くの人々を魅了しつづけています。
昨今「JAPAN BLUE」と呼ばれ日本を象徴する色として親しまれ、2020年東京オリンピック・パラリンピックの大会エンブレムにもその色は採用されるなどその注目度はさらに増しています。
「藍」が身近にある私たち東光株式会社が、いま藍染にチャレンジすることは必然的なものだったのかもしれません。

プロジェクト協力企業
大利木材株式会社(http://www.dairinet.com/)
阿波友禅工場(藍染工芸館)(http://www.awaai.com/)
日本靴下協会(http://www.js-hosiery.jp/)
旭化成(http://www.asahi-kasei.co.jp/fibers/)
旭化成株式会社ベンベルグ公式HP(http://www.asahi-kasei.co.jp/fibers/bemberg/index.html)
新徳島建材株式会社 出力センターユーティリティー(http://utility.co.jp/)