商品化への道のり

1980年、新しい商品の模索をはじめていた東光にドイツ製の多段階編機であるメルツ機の導入が始まりました。このとき商品見本の中にガセットトウオープントウなど今まで見たこのない商品があり、東光がヨーロッパの医療機器に出会った初めの一歩でした。ガセットトウ・オープントウが医療現場での治療の利便のためであることを知り、東光の進むべき道を直感したので、知識の習得を始めました。そうこうしているうちに今も大きな得意先である会社から下肢静脈瘤関連の商品開発の申し込みを受けおよそ6年の歳月をかけ、試行錯誤の末に上市にこぎつけました。

段階着圧ストッキングの技術の習得が進み、いろいろな商品を開発する中で、徳島大学医学部の教授であった加藤逸夫先生をご紹介戴き、リンパ浮腫の商品を開発する運びとなりました。また、リンパ浮腫の患者の皆さんと直接お話をする機会を得て、医療従事をはじめとしたいわゆる医療の専門家が、この病気への知識を持ち合わせていない実情を泣いて訴えた姿を見て、東光のやるべきことは、商品開発はもとより、リンパ浮腫という病気の啓蒙にあると考えました。以来、国内外のリンパ学会への出席やドイツ・アメリカにある専門病院のドクターを訪ね、世界を見ることに努めました。

商品化への道のり 商品開発は2,3の病院と提携し、実際に患者の皆さんにサンプルを着用してもらい、テストを繰り返し、データを積み重ねてゆきました。商品開発中に徳島在住のフランスの方に出会い、フランスのリンパ浮腫の製品サンプルを買えないかと相談したところ、たまたま、その方のお母様がリンパ浮腫を患っており、フランスのかかりつけの病院からリンパ浮腫商品を買い求めて戴いたエピソードもあり、フランスの医療保険制度も勉強することが出来ました。

しかし、リンパ浮腫商品は、日本国内での販売は、利益が見込めないという理由で、代理店が確保できず、販売に至ることができませんでした。 "患者の皆さんのためにこの事業をどうしても進めたい、しかも患者の皆さんのために出来るだけ安く"という佐藤社長の強い意志を実現するために、東光が自力の販売会社、すなわち(株)メディックスを立ち上げ、各病院とインターネットで結ぶことにより、事業展開を図り現在に至っております。この商品は医療機器に属するため、医療機器製造販売業の許可を取得し、医師による診断の指示を受け、初めて提供できる商品であり、非常に難易度の高い、品質設計を施しております。リンパ浮腫との出会いから今日まで、商品開発や販路の確保に至るまで多数の試行錯誤を繰り返しましたが、近年では、ようやく軌道に乗りつつあります。また、リンパ浮腫は一人一人の病状が違うため、オーダーメイド商品も必要であり、出荷ベースの約3割をオーダーメイド商品が占め、患者の皆さんにご提供させていただいております。

この事業形態の実現により、『商品を通じて患者の皆さんのお役に立つ』という東光の企業理念の根っこの部分が確立され、さらに利益を最小限にして社会貢献に邁進していきたいと思っております。東光の各事業の中でも、リンパ浮腫商品は、希少採算事業でありますが、これからの東光存続の道しるべともいえる根幹事業になることを確信しております。

リンパ浮腫とは

リンパ浮腫についての詳細情報